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杭と基礎(耐圧盤支持と杭支持)
RC造では建物加重が格段に大きくなり、地表面に岩盤が出ている様な状態でない限り、3階を越える建物はほぼ杭が必要と考えたほうがよいでしょう。
杭には、大きく分けて支持杭と摩擦杭があります。支持杭とは杭の底を岩盤など強固な地層に確実に到達させ、直接その地盤で加重を支えるもので、
摩擦杭は杭自体に突起物を付けるなどして、杭と周りの地盤との摩擦で支持力を得るものです。そのほかにも地盤改良と杭の中間のような工法とか、多くの工法があります。
RC構造体の品質
RC造(鉄筋コンクリート造)とは、圧縮耐力に富むコンクリートと引張り耐力に強いスチールの複合構造体です。状況・条件によって品質の差が、
非常に出やすい構造形式なので、品質を確保するためには、大変多くの要注意事項を一つ一つ確認する必要があります。これらの検査は通常、
監理建築士と現場監督がそれぞれ行い、双方の綿密な話合いと合意により遂行されます。また、ある程度の規模の建物になると要所で
役所(担当行政の建築課、管轄消防署)の検査も行われます。
チェック事項を大別すると@使用材料の確認A施工状況の確認B @使用材料の確認
・鉄筋、コンクリート、砕石、砂等の材料が構造設計仕様書とおりであるか、製品証明書、出荷証明書などで確認します
・型枠パネル、セパレーター(型枠を固定する金物)、スペーサー(鉄筋のかぶり厚*を確保するための器具)など施工品質を
確保するための器具を実物を検査します。
A施工状況の確認
・配筋検査:鉄筋の配筋が設計とおりになされているか(鉄筋の径、ピッチ、定着長*、結束状況など)
・型枠建てこみ状況の確認:かぶり厚*は確保されているか。セパレーターの配置は適切か。サポーター(梁など空中の型枠を支える器具)
は適切に配置されているか。型枠パネルの状態(使い廻しの状態、パネル精度など)。
・設備配管配線の確認:構造の欠損影響検討。スリーブ*の位置確認(応力状況考慮し影響が最小になるようにする)。
・コンクリート打設時の確認検査:打設前の型枠内点検(配筋、型枠の最終確認。木屑ごみなどの清掃など。)。コンクリート現物検査
(比重、スランプ*など)。検査用ピース採取(後日破壊検査にて強度を確認)。コンクリートの打ち継ぎ状態(応力の大きい部分での打ち継ぎ避ける)。
適切なバイブレーターの使用など。
・コンクリートの養生状態の確認:コンクリート打設後の急な乾燥は、ひび割れの原因となる。また、強度が順調に上がっていくためにも
適宜な水撒などの養生が必要。
・サポーターの適切な脱却時期:強度の出ている状況を把握しながら、サポーターや型枠を外していく。工期がない場合など速く外すために、
検査ピースを潰しながら判断する。
・躯体打ち上がり状況確認:ジャンカ*の発生状態。躯体の精度確認。など
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