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杭と基礎(耐圧盤支持と杭支持)
鉄骨造では、地盤の耐力(地耐力が5ton/u程度あり、地表近くにレキ層など強固な地層がない場合)にもよりますが、
3階建てを境に杭の検討が必要になります。
杭には、大きく分けて支持杭と摩擦杭があります。支持杭とは杭の底を岩盤など強固な地層に確実に到達させ、直接その地盤で加重を支えるもので、
摩擦杭は杭自体に突起物を付けるなどして、杭と周りの地盤との摩擦で支持力を得るものです。そのほかにも地盤改良と杭の中間のような工法とか、
多くの工法があります。
鉄骨構造体の特質
(柱、梁など主要構造部)
通常鉄骨造の場合、鉄骨は柱、梁などの部分ごとに工場で加工し、現場で組み立てるという方法をとっています。そのため、工事の早い段階で、
鉄骨の発注をすることになり、設計の密度が低く、施工の段階で検討や調整が多いようだと、ミスを誘発しやすく、建築の工程管理に
設計段階から気を配る必要があります。
鉄骨構造体の注意点
鉄骨造の特有の注意点がいくつかあります。
・柱脚部の基礎との接合部:鉄骨柱脚のベースプレートのホールに、予め基礎に打ち込んでおいたアンカーボルトを通し、
ボルト締めしますが、埋め込んだアンカーボルトの誤差が重要になります。JASSで誤差の許容がありますが、施工能力により、
割りと簡単に許容値を超えてしまいます。
・溶接:鉄骨のパーツは、溶接で柱や梁に組み立てられていきますが、溶接の状態が構造体の強度に重大な影響を及ぼします。
超音波探傷試験などの検査がしっかり行われる必要があります。基本的に溶接は工場にてのみとし、現場での溶接は認めていません。
・ボルト締め:ボルトは通常、ハイテンションボルトという種類のものを使用し、締付の方法や順序など、細かく基準があります。
所定の手順を踏まないと、建方(鉄骨を組み上げる)時に全体に歪を生じる原因になります。
・床版(デッキ王レートコンクリート打ち):デッキプレート(波型の鉄板)を敷き、配筋をしてコンクリートを打つのがですが、
この場合、梁にデッキプレートの焼き抜き溶接して、剛性を持たせるものが主流で構造デッキと呼ばれます。構造デッキの場合、
床下にブレースが不要になります。配筋はワイヤーメッシュと呼ばれる細い鉄筋ですが、コンクリート厚が薄いので、かぶり厚を確保するのが、
難しく丁寧は施工が必要です。
・耐火被服:鉄は比較的低い温度で熱変形を起こし、急激に強度を低下させるため、柱、梁は耐火被覆を施します。
一般的なのは、ロックウール吹付けですが、アスベスト被害の影響もあり、最近では乾式で施工出来る新たな製品が開発され、
急激に普及しつつあります。
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